バクマン。はサカナクションのPV

 映画というくくりでブログを始めるにあたって題名だけそれっぽくしました。とはいえ中身でも映画の話をしていこうと思ってます。

 

 先日床屋に行ってきました。そこの床屋さんは僕が中学生の時から通っているところで6年とか7年通ってます。ほぼ毎回同じ人に切ってもらっていて、大学受験や大学生活、就職活動の話なんかも適宜してきた間柄です。その人に君って挫折したことないよね~って言われました。大学受験でも就職活動でも首尾よく第一希望のところに決まって確かになんというかいわゆる挫折経験みたいなことはないかもしれなぁと思いました。ちなみに僕はその6年間だか7年間だか髪の毛を切ってもらっている美容師さんの名前を知りません。

 

 僕には明確な挫折経験はありませんが、挫折感は感じています。常に感じています。渋谷のセンター街を一人で歩いているときや、大学でカップルの横で講義を受けているときや、電車で隣に人が座らないときなんかには、特に強く挫折感を感じます。まぁ大学の講義なんか受けないし隣にカップルが座ったこともないんですが、とにもかくにも僕は常に言葉にできない鬱屈とした挫折感というか敗北感で体を圧迫されています。面白くなりたくても僕より面白い人なんか無数にいるし、頭良くなりたくても僕より頭いい人は無数にいるし、格好良くなるのは諦めてます。さして深刻ではないですけど、決定的に満足ではないんです。僕はそんな感じで具体的な挫折経験はないですけど常日頃から挫折してます。そんな人いませんかね?そんな人にオススメの映画がスーパー!という映画です。

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スーパー!の設定はだいたいキックアスと似てます。冴えないおっさんが正義に目覚めてヒーローのコスチュームを着て自分の目に入った悪と戦うというのが大まかなストーリーです。キックアスはオタクの妄想です。オタクが活躍し可愛いガールフレンドを手に入れ学校の人気者になる。でも実際オタクは活躍できないし、万が一活躍したとしても学校の人気者にはなれず、可愛いガールフレンドも手に入りません。可愛い子は格好いいラクロス部やアメフト部やサッカー部の男と付き合うと相場が決まってるんです。スーパー!はそんな我々オタクの人気者でもなく、可愛いガールフレンドもいない人生を肯定してくれます。我々オタクの人生も幸せな瞬間に満ちた素晴らしいものであると告げてくれる映画なんです。人生は素晴らしいんです。

 

といってもその映画を見た僕がなにも変わってないように、映画をみたから世界への見方が革命的に変化して人生が楽しくなり小さなことにクヨクヨしなくなり常に前向きになるというようなことはないです。まぁでも一瞬でも人生の素晴らしさを感じたらそれって素晴らしくないですか?素晴らしいことですよね。非常に素晴らしいです。つまりはそういうことです。オナニーみたいなもんです。オナニー好きですよね?僕は好きです。

 

 映画にサラっと触れつつ日常を面白い文章で書き綴るようなブログを書きたいと思っていたんですが無理でした。スーパー!最高!